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生成系AIを使ってみよう!

 文理探究科1年生には「CreationⅠ」という独自科目があります。この授業の一環として、私たち文理探究科1年生は、夏休み中に6つ開講される「選択STAEM講座」のうち1つ以上を受講します。この講座では普段経験できないような体験や学びがありました!

 この記事では「AI講座」の内容について報告します。

 BコースのAI講座では7月24日と7月25日の二日間にわたって、主にAIを扱う世界的企業を見学したり、実際に自分たちがAIを使ってみるワークショップを行いました。滅多に経験できない体験をすることができ、とても実りのある2日間になりました。

 1日目の午前中は三宮にあるMicrosoft AI Co-Innovation Labを見学しました。なんと神戸に建てられたMicrosoft AI Co-Innovation Lab、実は世界で6拠点目なんです!世界的にも珍しいこのラボが神戸にあることに驚きました。このラボにはマイクロソフトの専任エキスパートが在駐しており、AIを使ってビジネスをしたいと考える企業や個人に対して、どのようなAIを組み込むのか、どのような製品を作るのかなどを提案し、ビジネスが円滑に進むように支援しています。実際にラボで働いている専任エキスパートの方にお話を伺いました。私が一番驚いたことは、月単位でプロジェクトの進行を加速させ、4週間から6週間という短期間で依頼者のニーズに合った製品を完成させているということです。

Microsoft AI Co-Innovation Labの様子


 どれだけプロジェクトの規模が大きくなっても、PDCAサイクルを大切にすることというお話も伺い、その点では、私たちが行う探究活動でも活かされると思いました。
 その他にも、生成系AIの仕組みについて学びました。瞬時にデータを処理し、私たちに便利な情報を提供してくれる反面、処理能力による危険性もあることなどを知ることができ、これまでの自分の知識をより深めることができました。講義のあとは、ラボ内にあるAIを用いた最先端の技術を見学することができました!

マイクロソフトで集合写真


 1日目の午後から2日目にかけて、御影高校のリサーチルームにて、講師の方をお招きして生成系AIを利用して課題解決をするワークショップに参加しました。Microsoft AI Co-Innovation Labから御影高校までの道中で発見できた社会課題を題材にして、どのように解決するのかを自分たちで考え、さらには生成系AIの意見も参考にしながら、レポートにまとめて、それを発表するという活動を行いました。

まずは社会課題を見つけるところから

 私の班は不法駐輪に関する探究を行いました。本来駐輪が禁止されているところに多くの自転車が停められていることに気がつき、解決方法を探すことにしました。普通の探究と一味違ったのは、自分たちの意見に加えて、自分たちが思い付かないような生成系AIの意見も参考にできたことです。生成系AIを用いることで少し探究に加速度が増し、効率的にフィールドワークを進めることができました。最終的に探究の成果を発表しました。


AIを使って問題解決?


 2日間のフィールドワークを通して、これまでは何か気になった時、特に何も考えずに生成系AIを使っていましたが、単に知りたいことを適当に聞くのではなく、本当に知りたい情報を整理してから生成系AIに質問することで、より正確で、かつ、自分たちのニーズに合った回答をしてくれることがわかりました。また、生成系AIの学習だけでなく、どのように課題解決の方法を考えると良いかなど、これからの探究活動の参考になることを学ぶことができ、とても有意義でした!


この記事を書いた人
いりの / 文理探究科 1年生


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