地域探究プロジェクト発表会@神戸大学
6/25(火)の午後、神戸大学の瀧川記念学術交流会館にて総合人文コース2年生が「地域探究プロジェクト」の発表会を行いました。このプロジェクトは昨年度の3学期より実施しているもので、今年度4月からは神戸大学文学部の先生方や神戸大学生のみなさんにもお手伝いいただき、プロジェクトを進めていました。発表会は神戸大学にご開催いただき、文学部の先生方、神戸大学生の方、保護者の方等、多くの方に発表をご覧いただきました。この記事では2年生4名が発表会の様子をお伝えします!
〇 発表練習
発表に向けての最後の準備は本番の2週間ほど前から始まりました。各班25分ほど時間をもらって、先生方にアドバイスをしてもらうカンファレンスを通じて、スライドを見やすくなるように直したり、わかりにくい説明を改善したりしました。
直前になってスライドにデータを付け足したり、言う事を変えたりしたので大変でしたが本番に何とか間に合わせることができました。また、本番の前日にも各班が放課後ギリギリまで残って練習をし、最後の調整を行いました。
〇 本番
発表は1班につき8分間と質疑応答で、スクリーンに映しての発表になりました。私の班は5番目に発表したのですが、出番が近づいてくると、とても緊張してしまいました。いざ発表が始まると緊張もなくなり、詰まることなく発表を終えることができました。発表が終わってもその後には質疑応答の時間があります。
発表はあらかじめ考えておいたことを言うのに対し、質疑応答ではその場で回答を考えて言わないといけないので、質疑応答は発表よりもドキドキでした。結果的に発表はどの班も練習していた以上に上手く発表しきることができました。発表の後には先生方による講評があり、約半年間行ってきた探究を振り返りながら、また次の探究に向けての改善を考えられる機会になりました。
発表が終わったあとは全班分の得点を記入し、写真撮影をして終わりました。今回の探究は一度ここで終了です。二学期からはまた新しい探究のアカデミックリサーチが始まります。今度はそれに向け、今回の反省点を活かしながら頑張っていきたいと思います!
私の班では『神戸北野の観光客に日本人の子連れ家族を増やすには?』というリサーチクエスチョンを掲げ、約5ヶ月間、外部調査やインタビューを通して班で話し合い、提案を考えてきました。私からは、5ヶ月間探究発表会に向けて班で何をしてきたかをお伝えしたいと思います!
まず、私の班ではもともと“北野の観光“についてでなく“神戸の観光“について探究しようとしていました。しかし、神戸の観光についてだと探究の範囲が広くなり、調査しにくくなるという先生や大学生の方々の意見をもとに、神戸北野に範囲を絞り、探究を進めることになりました。
北野に範囲を絞ってからは、北野の案内表示やお土産、ループバスの現状を自分たちの目で直接確認するために外部調査に行きました。また、そこで疑問に思ったことや、自分たちが考えた提案について改善点をもらうために神戸市経済観光局観光企画課様や一般財団法人神戸観光局様にインタビューさせていただきました。そして、そこでもらったご助言をもとに、班のメンバーとたくさん話し合い、提案を出すことができました。提案を考えるだけでなくInstagramの運営、パワーポイントの作成についても学ぶことができました。
私は今回の探究活動で将来役立つことをたくさん経験し、学ぶことができました。大学ではこのようなプレゼンテーションの機会がたくさんあると聞いたので、将来この経験を活かししていきたいです!
私たちの班は7番目に発表することになっていたのですが、それまでの班すべてが素晴らしい発表でした。いよいよ僕たちの班の順番が回ってきたとき、同じ空間にいるはずなのに、後ろで聞いているのと、前に立って発表するということは、こんなにも違うものなんだと改めて実感しました。
これまで僕も前に出て発表する機会はあったので、少しは慣れてきたかもと思っていたのですが、全然そんなことはなく、とても緊張して、前に立った瞬間に足が震え出してしまいました。そのせいか、発表の時に噛んでしまったり、頭から言葉が飛んでしまったりして、さらに緊張してしまいました。
それでも、自分に今できることを精一杯して発表に取り組みました。クラスのみんなは、こんな緊張の中あんなにも堂々と発表してたんだなあと思いました。僕もクラスのみんなのように堂々と人前で発表できるようになりたいです。
次からの探究は班でというより個人で活動することが多くなるようです。今までの探究では班のメンバーに助けられてここまで来られました。ですが、次からの探究は僕1人だけなので、より一層自分自身の力を磨いていかなければいけないと感じました。
地域探究プロジェクトの探究発表では、少しでも場を和ませるために、どの班のみんなも、話す言葉や表情を工夫していました。私たちの班は、1番目で「みんな北野に北らどう〜」というタイトルで発表を行いましたが、掛け声を掛け合うなどして、場を盛り上げる工夫も凝らした発表をしました。
発表を進めていく中で、特に詰まらないよう最後まで話せるかどうか不安でした。スライドを動かすのと自分が読むタイミングをミスしてしまい、無言の時間を作ってしまったのが悔しかったです。いろいろな失敗や悔しいこともありましたが、約半年間の班での探究の成果を発表することができて、私にとって高校生活の中で良い経験になりました。
私の中で特に印象に残っている班は、「地域コミュニティ」について発表した4班の発表です。スライドの文字が簡潔にまとめられており、見やすかったため内容が理解しやすく、実際に御影クラッセのユースプラザKOBE EASTにおいて「ふれあいイベント」を開催しているところに驚きました。探究をしていく中でここまで行動することができるのはすごいと思います。それに加えて、遊び道具も自分たちで作っていてプラスチックではなく紙によって作られていて小さな子になにかあってもケガをしないように配慮までしているところにも感心させられました。
発表の最後に、イベントでの反省点や今後どう展開していきたいかなど先のことまで考えていたのですごくいいなと思いました。次の探究での参考にしたいと思います。
今回の発表会を通して、私は発表することの大切さを学びました。初めは「発表、嫌だな・・・」などと思った時もありましたが、聞いてくださる方からの質問を受けることによって、ここに疑問を持つのか!と、これまで自分の気づかなかったところが分かるということも学びました。
今後探究に取組むテーマの数は少なくなっていきますが、一つ一つを大切に、さまざまな視点を持ち、深く、探究を進めていきたいと思います!
最後にご協力いただいた神戸大学生のみなさん方と集合写真を撮って終了しました。来ていただいた皆様、ありがとうございました!