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授業の紹介「TRYプロジェクト」(CreationⅡ)

御影高校文理探究科の授業を紹介するシリーズ。
今回は「CreationⅡ」という授業で行っている「TRYプロジェクト」について紹介します。


TRYプロジェクトってどんな授業...?


 TRYプロジェクトとは、自分がどのように国際貢献できるのかを数日間の異文化交流を通じて、言語化することを大きな目的とした、ワークショップが豊富に用意されている文理探究科独自のプログラムです。今回、私たち総合人文コース2年生は全員で春休み期間中の4日間(4/2~4/5)に取り組みました。私たちは1年生の2学期に探究活動の1つとして、「ネパールコーヒーの活用や商品開発」を行っていました。そして、今回のTRYプロジェクトでは、ネパールの方とオンラインでお話しするだけでなく、マラウイの方々ともZoomを通して交流するという貴重な体験をさせていただきました!ちなみにネパールやマラウイの方々と交流するときは英語で話しました。

どんな活動をしたの...?(1日目)


 1日目の午前は、「準備運動」としてネパールの言葉やマラウイの言葉の基本的で簡単な挨拶を学び、練習するところから始まりました。

ネパールの言葉とマラウイの言葉での簡単な挨拶を学びました

 その後は、緊張をほぐすためにボールやフラフープを用いたゲームやトランプを用いて自分と同じ番号の人を探すといったゲームを行いました。1つ目のゲームは、どの班が1番早く全員にボールを回すことができるかというもので、必ず班員全員がボールに触れることと、ボールに対して2人同時に触れてはいけないという2つをルールに実践しました。2つ目のゲームは手首にフラフープをのせ地面の高さまで下げるというものでした。3つ目のゲームは自分と同じ番号のペアを探すというもので、ただ番号を言って探すのではなく、英語を用いて自分の数字を動物で表すなどして、感覚でペアを組み、制限時間終了後に、ペアでカードを確認し合うというゲームです。それぞれの価値観によって動物は変わってくるので、答え合わせの瞬間がとても楽しかったです。

アイスブレイクで盛り上がりました!


 そして午後になり、いよいよ交流する時間になりました!1回目の班はあみだくじで決めました。この決め方をしても、喧嘩や揉めごとにならないのも、いつも仲良しな総合人文コースのいい特徴です!

全体で顔合わせもしました

 まずは全体での顔合わせ。対話がスタートして早速学んだ挨拶を使いながら、コミュニケーションを取りました。相手の方がネパールの方かマラウイの方か分からないままで始めたこともあり、不安がたくさんありましたが、笑顔で優しく対応してくださったおかげで、緊張をほぐすことができ、楽しく取り組むことができました。全体での顔合わせの後は、班ごとに分かれて交流しました。ネパール・マラウイのことを質問したり、逆に日本に関することを聞かれたり、、、。英語でのコミュニケーションにはまだ慣れず、うまく聴き取れなかったり、言いたいことがうまく伝わらなかったりと苦戦したクラスメイトも多かったようです。

Zoomで海外とつながったのは初めてです

どんな活動をしたの...?(2日目)


 2日目の午前は、各自好きな場所で取り組むことができましたが、多くの人は学校に来て、午後に発表するプレゼンテーションを英語に訳したり、動画を作成したりして過ごしていました。午後は、ついに自分達の探究の成果を発表する時間となりました。英語で喋って発表するのではなく、動画を作成し見てもらうという形になりましたが、伝えやすくするためのアドバイスや良かった点などたくさんの意見をいただくことができました。他の班の発表も聞くこともでき、自分の班と比べて改善すべき所を見つける機会もありました。

動画による発表の後は質疑応答の時間です

どんな活動をしたの...?(3日目)


 3日目の午前は、最終日に行う1分間スピーチの構想・原稿を考える時間でした。1年前にも1分間スピーチをしましたが、1年間の学校生活を経験し2年生に進級したので、新たな気持ちでスピーチを考えました。
 午後の前半では、マラウイの方と交流する機会をいただきました。「友達、時間、お金、プライド、家族」の中での自分の優先順位を考え、マラウイの方に伝えたり、余った時間で日本語や好きなアニメ、キャラクターなどについてお話をさせていただきました!最初はなかなかうまくできなかった英語でのコミュニケーションですが、だんだん慣れてうまく話せるようになりました!

優先順位についてマラウイの方とディスカッションしました


 後半では、SDGsのアジェンダ中で自分に興味のあるものを選び、同じ項目を選んだ人同士でグループディスカッションをしました。私は水に関する項目を選びましたが、水は私たちが生活していく中で存在しているのは当たり前のことで、水がない時のことを考えることはあまりありませんでした。今回のプロジェクトを通して、改めて水の大切さについて考える機会になりました。

SDGsの興味関心で班をつくりました

どんな活動をしたの...?(4日目)


 4日目の前半の部では、3日目のグループディスカッションの成果を班ごとに発表しました。さまざまなアジェンダについて、各班のディスカッションの成果を聞いていると、その班のディスカッションに参加していなくても、さまざまなことを学ぶことができました!

発表頑張りました!


 そして後半の部では、「自分の将来の夢や一年生で学んだことを通してどうなりたいか、国際的な貢献として何ができるか」など、将来に対して思っていることを自由にスピーチをするという活動を行いました。1年前にも全員クラスの前でスピーチをしました。その時に聞いた友達の話を思い出しつつ、クラスの友達みんなが話す前向きな思いを聞いて、自分も頑張ろう!と感じると同時に、友達との日常会話のなかで将来について話すことは少ないので、クラス全員の「思い」や、「考え」を知るいい機会になりました!

1年ぶりのスピーチ、ちょっと緊張しました!

活動を通して感じたことは...?

 ネパールやマラウイの方々はとても優しく、活動の最初から最後まで笑顔で話しやすかったです!家族を大事にしていらっしゃる方々が多く、その話を聞くと私たちまで幸せになるほど楽しそうに話してくださいました!また、いだたいたお話では、私たちだけでは出なかった意見も多く、「その視点でも見ることができるのか...」など学びになった場面が多かったように感じます。4日間という交流するには短い時間でしたが、私たち総合人文コース2年生はたくさんのことを学ばさせていただきました。今回学んだことを次の探究活動や、これからの人生に活かしていきたいと思います!!

このプログラムを企画してくださったNPO法人Colorbathの椎木様、ありがとうございました!

<この記事を書いた人>
たけの/御影高校 総合人文コース2年生


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